最近の母

今年の２月半ば頃まではそう大きな変化はなかったのですが、最近認知症が進んで、日によって状態が大きく変化しています。
悪い日は私が行ってもすぐ私とわからず、表情も無表情で言葉もほとんど出ません。
あわてて昔の歌のＣＤを持って行ったり、アロマオイルでマッサージしたりとしています。

母は歌が好きだったせいか、反応がなくてもＣＤをかけて語りかけながら一時間ほど一緒にいると、表情に変化が出て言葉も少し出てくるので、なるべくこまめに行こうと思います。

使っているＣＤ　日本コロンビアのものです。

~親から子、子から孫へ~親子で歌いつごう 日本の歌百選

• アーティスト:
• 出版社/メーカー: 日本コロムビア
• 発売日: 2007/05/23
• メディア: CD

これを選んだのは、最近録音し直したものではなく、多分母が昔よく聴いていた曲そのものだと思うからです。音源は昔のもの（オリジナル音源）なので、童謡は昔の歌い方です。
でも音はとてもきれいでノイズもないのでデジタル化したときすごく丁寧に仕事をされていると思います。（アマゾンで試聴できます。）
５枚組です。

童謡のほか、「上を向いて歩こう」は　九ちゃんの声だし、「いつでも夢を」は　橋　幸夫さんの声です。なぜか　「川の流れのように」　「涙そうそう」　「世界に一つだけの花」　も入ってます。

アマゾンでいろいろ試聴して、前奏の長すぎるもの（特に懲りすぎて何の歌の前奏かわからないもの）、オリジナルの人が歌ってないものは避けました。今の母にはその曲を聞いてもなんだかわからないと思うからです。

認知症に対してこうした悪あがきをしたほうがいいのか、そのまま自然に任せたほうがいいのか悩むところなのですが、私の勝手な願いなのですが、体が動かなくなっても、少しでも会話ができたらと思ってしまうのです。もし、少しも反応がなくなってしまったら、私は今までのように母に会いに行くだろうかと不安になります。


今は認知症の末期だそうで、食べてもいないのに、口をもぐもぐさせています。食事は荒刻みになっていて嚥下が悪く、食事に一時間以上かかっています。
また歯医者さんには、それでも義歯を毎日ちゃんとはめているほうがいいと言われています。
グループホームではマッサージブラシで舌をマッサージして嚥下をなんとか元に戻そうとしてくれています。
それでも、もし全く食べれなくなったら、数日で枯れるように天に召されるようです。（私は胃ろう等の延命措置を望んでいません。）

こういう状態ですが、母は和菓子が好きだったので生菓子はすぐに食べます。
持っていくのはすべて裏ごしたもので作られたものに限っています。（念のため粒あんも避けています。もちろん上用饅頭やお餅系も避けています。）
こういう生菓子は口のなかで溶けるので噛む必要がなく、のどにひっかかる心配がありません。高齢者に生菓子がこうも合うとは思ってもいませんでした。餡の中には黄身餡（卵の黄身を裏ごして作ったもの）もあるのでカロリー補給にもなります。


母がグループホームに入所できてよかったなと思うのは、お医者さんに連れて行かなくても、内科、歯科の先生に定期的に診てもらえることです。
認知症の人を病院に連れて行くのは一苦労です。まず長く待てません。それでも小さな病院ならまだいいのですが、以前検査のため大きな病院に行ったときは、ほんの一瞬目を離したすきにいなくなりあわてて探しました。そのため本人はトイレに行けても付添いの私は行けませんでした。（できれば２人以上で付き添ったほうがいいです。）

それと施設の人から今後のことを教えてもらえることです。
何も知らないと不安になりますが、何人もの人を見てきたベテランの介護士さんから説明されると心の準備ができます。

介護に関しては、本人の状態、介護できる人の人数、経済状態、納得できる介護施設が見つかるかなど、複雑な条件があるので、一概に施設がいいとか、自宅がいいとか言えませんが、本人も介護する人も、いいなと思える、長続きする介護ができたらと思います。

コメント 3

ネオ・アッキーさん、nice！ありがとうございます。
こんな楽しくないことを書くのは…と思いつつも吐き出したかったのと、私と同じように認知症の家族を持ち不安な人の参考？になればと思って書いてしまいました。
読んでくださってありがとうございました。<m(__)m>

by Gotton　Factory (2015-04-23 19:33) 

ぼんぼちさん、nice！ありがとうございます。
オフ会盛況になりますように♪
by Gotton　Factory (2015-04-25 22:28) 

albireoさん、nice！ありがとうございます。
by Gotton　Factory (2015-05-08 14:17)