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坂本龍一 PLAYING THE PIANO /05  神戸国際会館 [音楽  コンサート]

 Salon  de  Gotton

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坂本龍一 PLAYING THE PIANO /05  神戸国際会館 12月11日(日)

行ってきました。ここで聴いたのは朝比奈隆さん 大フィルが印象的でしたが、今日はそれを上回る演奏が聴けました。

坂本龍一さん(以下教授と書かせていただきます)1人でのピアノコンサートです。雰囲気はまるでクラッシックのコンサート会場のようでした。みんな教授の音を聴きのがすまいと静かに聴き入っていました。

実は舞台上にピアノは2台あります。(後でその種明かしを)

最初はAmore。今練習している曲からいきなり入ったのでびっくり。

最終的に/05の曲はほとんど弾いたのではないかと思います。/04の曲も結構弾きました。

途中からピアノの1人デュエット(連弾といっていいのか)をしました。

教授が弾くピアノはYAMAHAの高いグランドピアノ(多分CFⅢS ¥11550000)。高いように思うかもしれませんが、スタインウエイはもっと高い、ベーゼンドルファーインペリアル(モデル290 鍵盤が97鍵)はさらに高い。

 に後付で光センサーで感知してMIDI信号に変える物を付けて(多分普通のピアノをサイレントピアノにする方法と同じだと思います。)、MIDI信号を使ってピアノで音を出す。(音源が音を出すのではなくハンマーで弦を打って音を出す。)というもの。

 

舞台向かって右奥のピアノはCFⅢSではなかったと思いますが、EA1(サイレントアンサンブルグランドピアノ)か、グランドピアノに後付でMIDI機能をつけたものなのかどちらかだと思います。

この2台を使ってあらかじめ弾いて作っておいたフレーズ?とデュエットします。

ちょっと説明してくれそうだったんですが、「まるで授業みたいだね。」と言ってやめちゃいました。聞きたかったのに!

 

演奏は特に「+33」がすごかった。本当はMIDIピアノ8台欲しかったそうですが無理だったので2台で弾きますとのことで、どうやっているのかは不明だけれど、8つのフレーズが次々と重なり合って万華鏡を見るような美しさです。

ちなみに/04では+33の楽譜は8段で書いてあります。

 

私も欲しいあのピアノ。CFⅢSでなくていいから。ただ調律どうなるのかなあ。

もし今回の「+33」の演奏方法、わかっている方がいてオープンにしてもいいなら教えてください。とっても知りたいです。どうやって2台のピアノを同期させたのかも知りたいです。

 

話が変わって 帰りに素敵なカップルを発見(素敵なカップルを見て幸せ気分に浸るのは私の趣味)

おしゃれな男の子と女の子のカップルです。電車で男の子は、女の子の分の席を確保してから自分が座って、ちゃんと女の子を座らせてあげました。

男の子、とってもうれしそう。大事にしてるんだなあ、その女のこのこと。見ててわかります。女の子も安心して自然体でいる気がしました。

ナイトとお姫さまっていう感じかなあ。

大事にされてる女の子を見るとうれしいんですよね。なんか。

ちらちら見たら男の子と数回目が合ってしまいました。ごめんなさ~い。悪気はなかったの。ほほえましいカップルを見たかっただけなんです。このブログ見てないと思うけど…。

ともかく素敵なカップルでした。

 

オフィシャルスコアブック 坂本龍一/05 完全責任編集:坂本

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オフィシャル・スコアブック 坂本龍一「/04」

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後日記

当日の演奏曲目

1.Amore
2.Asience
3.Fourtain
4.Seven Samurai
5.Shining boy&Little Randy
6.Chanson
7.Energy Flow
8.A Flower is not a Flower
9.Undercooled
10.Reversing
11.Bibo no Aozora
12.Merry Christmas Mr.Lawrence
13.The Last Emperor
14.Tibetan dance
15.Riot in Lagos
16.+33
17.Happy End
The Shertering Sky
Thousand Knives
Aqua

らしいです。

私には 9.Undercooled の記憶がほとんどありません…。なぜ?

 


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ワン コイン コンサート  上田希さん  兵庫県立芸術文化センターにて [音楽  コンサート]

One Coin Concert  上田 希 ~ クラリネットの魔術師

2005年 11月 30日 (水) 11:30開演  大ホール

CL 上田 希  P 藤井快哉

 

先日初めて兵庫県立芸術文化センターの大ホールで演奏を聴きました。

上田希さんのクラリネットです。

上田希さんを聴くのは実は2度目で、アメリカから日本に帰ってきたばかりの頃に聴いて ”なんて上手な人なんだろう” とびっくりしたので今回は迷わず行きました。はやくホールの中も見たかったですしね。

事前にチケットを購入していなかったのでちょっと早めに行きましたが、すでに8割ほど売れており、正面の後ろか4階のバルコニー席かと言う選択だったのでバルコニー席を買いました。

バルコニー席は横からになるとはいえ、前の方だと奏者に近くなります。それと私のイメージでは舞台に近いバルコニー席は王侯貴族の特別席のイメージがあり、結構好きなんです。 

 

そうこうするうちに演奏が始まりました。上田さんはやわらかい生地の赤いチャイナ服と白のパンタロンで華やかに登場されました。

 今回はトーク付きの演奏会で、ホール側からは何をしてもいいと言われたそうです。

最初は ミヨー の スカラムーシュ

2台ピアノでよく演奏されますが、今回はクラリネット+ピアノです。軽やかな演奏でした。

 

次は A.シュライナー  だんだん小さく

上田さんは ”さあ何が小さくなっていくんでしょう。” と私たちに質問を投げかけながらの演奏です。ピアノの弦のところに楽器ケースを置いてましたが、クラリネットを分解しながら演奏していくユーモアのある曲です。

そう、この曲を選んだ上田さんは朗らかでユーモアあふれる魅力的な人柄です。姫路(白鷺城のある城下町)出身と言うこともありますが、都会っ子というよりちょっと素朴系かもしれません。

その人柄は音色にも現れ、伸びやかなあたたかい音色です。

 

次に P.ジャンジャン  『月の光に』によるアクロバット的変奏曲

 初めて聴く曲ですが、説明付きだとすっと入れます。かなり難度の高い技巧的な曲です。

 

そして最後は、サン=サンーンス  動物の謝肉祭  

上田さんの編曲でCL+Pにしてあります。

ここでも上田さん流のユーモアが顔を出します。

まず1曲目の ”序奏” の最初を今回の伴奏者 藤井さんと連弾し、ピアノデビューを飾られました。

その後はESクラリネット(普通のクラリネットはB♭管又はA管でそれより小さく高い音がします。)とバスクラリネットを用意し、”この曲はどちらのクラリネットで演奏するのがいいのかお客さんに聞いてみましょう” といって座席番号で指名していかれます。

最初の方ではいかにもぴったりの楽器を選びますが、何曲かするとわざと違う方を指名する人も出てきます。(そういうことが許される雰囲気なんです。)それでもちゃんと演奏されます。 が  ”一応両方用意したんですけど、こちらも演奏させてください。” と、ぴったりの方も演奏されます。

そのときの受け答えがまたとってもいいんです。ホール全体が暖かい雰囲気に包まれ、観客と演奏者が一体になっていました。

 

1時間の予定が20分ほどオーバーし(私はいっぱい聴けてラッキー)、たくさんのエネルギーをもらいました。今回のコンーサートで上田さんのファンになった方も多いのはないでしょうか?

上田さんはすでに実績のある演奏者ですが、一般では知らない人もまだまだいらっしゃると思うので、こういうワン コイン コンサートに出ることでファン層が広がるのはとっても意味のあることだと思いました。

そのうち帰国後間もない演奏者などもここで演奏していきデビューを飾っていくようになるでしょう。

 

今回ピアノを弾かれた藤井快哉さんは伴奏はもちろんですが、きっと独奏でもとてもすばらしい演奏をされると思います。またこのホールで演奏を聴くことが出来るように思います。楽しみです。

 

あっそうです。当日のピアノはスタインウエイでしたが、きっとおろしたてなのでしょう。まだ音色が硬いです。これからたくさんの人に弾かれて練れた音になっていくのでしょう。それも楽しみです。

 

今回のワン コイン コンサートのありがたいことは、500円と言うこともありますが、

平日の昼間に演奏されることです。誰に気兼ねすることなく行くことが出来ます。やはり小学生の子供を持つ身に夜のコンサートはちょっと無理です。

子供を無理やり連れて行ったとしても、気に入らなければ騒ぐかもしれないし、そうなると演奏者や周りの人に迷惑をかけますから、なかなかそういう気になれません。

休日は親子のすごすことにしているのでみんなで行けそうなプログラムならいいですが、そうではないとちょっと…です。

そのせいか演劇やミュージカルは平日の昼の部はけっこういっぱいだし、主催者側もそういう体制で上演しています。

 あと500円なので初めての演奏者でも冒険と思わずに聴きに行くことができます。

 

ここからは辛口なので気になる方だけどうぞ。

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