「監督不行届」 安野モヨコ [本]
図書館で借りてきました。こういう本(漫画?漫画エッセイ?)が図書館にあるってうれしいです。(「ヘルタースケルター」もあった。)
買ってもいいけど漫画だからすぐ読めてしまうし、本を売ったり捨てたりするのは嫌なのでどんどん増えていって困るのです。
この本を読んだのはシン・ゴジラのおかげです。作者の安野モヨコさんは、庵野監督とご夫婦で、以前からダブルアンノとして知られる有名な漫画家です。おふたりの新婚生活が30話+最終回で描かれていますが、こんなに面白い生活を送っておられたなんて。(おふたりが結婚されたのは2002年3月。この漫画が連載されたのが2002年~2004年)
詳しい内容は安野モヨコさんの公式サイトの方がいいので貼り付けときます。
http://annomoyoco.com/news/5350/
http://lineblog.me/annomoyoco/ ←こちらはオフィシャルブログ
普通こういう組み合わせだと、女性が男性を支える側に立って裏方に回ってしまうことが多いと思います。またどちらも第一線で活躍する同士ってぶつかり合ってうまくいきそうにないのに、お互いがお互いを尊敬しよき理解者で、お互いの仕事にいい影響を与えるなんて、稀有な組み合わせだと思います。
第16話によると、中国の占いでは監督は 乙女のような夫 の星で、モヨコさんは 漢らしく猛々しい 強い星だそうです。
庵野監督1960年生まれ、安野モヨコさん1971年生まれと11歳の年齢差があるのもいいのかも。
庵野監督のオタクぶりと安野モヨコさんのオタ嫁への道への歩み方がおかしくておかしくて。
巻末の用語解説も必見です。庵野監督と私は同世代なので、≪ムーミン≫とか≪やみにかくれて生きる≫など細かいところがツボにはまります。庵野ファンでなくても必見です。
私の時代の男性の就職といえば安定企業への就職か公務員がほとんどでした。 前回亡くなった2人の先輩のことを書いたけれど、どちらも音楽の世界でプロになれるだけの腕前と音楽愛を持った人たちだったのに、普通の就職をされました。私たちの世代の男性で普通の家に生まれて芸術系に行った人はそう多くないと思います。だいたいは泣く泣くあきらめて、音楽は趣味にして普通の社会人生活を送っていると思います。
そう思うと庵野監督、よくぞこの世界に入ってくださいました。さぞご両親は心配されたことでしょう。
そしてこれを読んで確信したことがあります。わが子はオタクです!以前そう聞くと 「違う!!!」 と言っていましたが、この本を読むと、〇〇なところも〇〇なところも一緒じゃん。これで庵野監督のような才能があったらいうことないんだけどなあ~。今はタダのオタクです。ハイ!
バカでも資産1億円:「儲け」をつかむ技術 杉村 太蔵 著 [本]
うすくち政治評論家こと杉村太蔵さんの本です。
パッと見ると黄色い表紙だしお金儲けの本のように見えますが、
いかにして太蔵君が今あるかという半生記をつづった本です。どこかの女性週刊誌に連載されていたようです。
北海道の歯医者の家に生まれ テニスで筑波大に推薦入学しますが、授業についていけないのと興味を持てないので中退し、なんと外資の証券会社でトイレ掃除をして今日に至っていきます。
その様子はまるで ミュージカルの「How TO SUCCEED」 そのものです。
しかしこの本を読むと太蔵君の行動力や頭の良さ(いわゆる勉強は嫌いでも)育ちの良さを感じます。
今はタレント業のほか、事業もしているし、多分また政治の世界に戻っていくと思います。
お金儲けに役立つかときかれたら???ですが、太蔵君に興味のある方はどうぞ!
How to Succeed in Business Without Really Trying (1967) [Import] [DVD]
- 出版社/メーカー:
- メディア: DVD
ミュージカルとしておもしろいです。主人公は窓ふきから機転を利かせて成り上がっていきます。
宝塚時代 真矢みきさんが演じたようです。
このミュージカルが上演されるときは、ぜひ杉村太蔵君に宣伝部長を務めていただきたいです。
ヘルタースケルター 読みました [本]
いまさらですが、岡崎京子さん原作の 「ヘルタースケルター」 読みました。近くの図書館にあったので。
映画より強烈なので(エロイというよりグロイ方向だと思う。)体調や気分がすぐれない時は読まないほうがいいと思います。それと男性も嫌悪感を抱く方がいるかもしれません。表紙からして、本屋に陳列してあっても手に取りづらいです。
漫画なのですぐ読めますが読後が重いです。気軽な漫画ではありません。
でもなんか惹かれるというか取り憑かれるというか…。
私は女性なので、「女性は若く美しいほうが価値がある」 という考えに対する作者の考え方にも共感できます。
それと作者の悲痛な叫びも聴こえてきます。この人は命を削って漫画を描いてきたんだろうかと思わせる作品です。
またこの漫画を平気で読めるアイドルがいたら、たいしたもんだと思いますが、それぐらいじゃないとアイドルなんてできないのかもしれません。
誰にでもオススメできる作品(原作)ではありませんが、興味のある方は読んで決して損になるものではないと思います。
映画のほうですが、監督の蜷川実花さんはアイドルの写真も撮る写真家なので、よりこの世界に近いせいか、一世を風靡したあと消費され忘れさられていくアイドルという儚い仕事を、原作以上に上手く映像にしたような気がします。
原作を損なわず、でもグロい部分は薄めて、自分が共感できる部分をうまく映画にしたんだな~と思いました。
それと水族館のシーンやホテルでのシーン、スクランブル交差点のシーン。美しいです。
余談ですが、窪塚洋介君、AV男優扱いのような気がしてちょっと可愛そうでした。俳優さんとして結構好きなので。
こんなものも出版されていたようです。ちょっと見たかったなあ。
映画より強烈なので(エロイというよりグロイ方向だと思う。)体調や気分がすぐれない時は読まないほうがいいと思います。それと男性も嫌悪感を抱く方がいるかもしれません。表紙からして、本屋に陳列してあっても手に取りづらいです。
漫画なのですぐ読めますが読後が重いです。気軽な漫画ではありません。
でもなんか惹かれるというか取り憑かれるというか…。
私は女性なので、「女性は若く美しいほうが価値がある」 という考えに対する作者の考え方にも共感できます。
それと作者の悲痛な叫びも聴こえてきます。この人は命を削って漫画を描いてきたんだろうかと思わせる作品です。
またこの漫画を平気で読めるアイドルがいたら、たいしたもんだと思いますが、それぐらいじゃないとアイドルなんてできないのかもしれません。
誰にでもオススメできる作品(原作)ではありませんが、興味のある方は読んで決して損になるものではないと思います。
映画のほうですが、監督の蜷川実花さんはアイドルの写真も撮る写真家なので、よりこの世界に近いせいか、一世を風靡したあと消費され忘れさられていくアイドルという儚い仕事を、原作以上に上手く映像にしたような気がします。
原作を損なわず、でもグロい部分は薄めて、自分が共感できる部分をうまく映画にしたんだな~と思いました。
それと水族館のシーンやホテルでのシーン、スクランブル交差点のシーン。美しいです。
余談ですが、窪塚洋介君、AV男優扱いのような気がしてちょっと可愛そうでした。俳優さんとして結構好きなので。
こんなものも出版されていたようです。ちょっと見たかったなあ。
蜷川実花写真集 ヘルタースケルター HELTER-SKELTER MIKA NINAGAWA
- 作者:
- 出版社/メーカー: パルコ
- 発売日: 2012/07/14
- メディア: 単行本