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個人年金を作る その17 「新・通貨戦争」 浜 矩子 著 [個人年金]


新・通貨戦争 次に来る危機の「正体」 (朝日新書)

新・通貨戦争 次に来る危機の「正体」 (朝日新書)

  • 作者: 浜 矩子
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2013/10/11
  • メディア: 新書


もう浜先生のご本を読むのも4冊目になります。大分慣れてきました。
この本2013年の10月30日、今から3年前に書かれた本です。でもとってもタイムリー。
第2章にユーロのことが出てきますが、今のユーロの危うさ、ユーロ圏の問題が書かれています。
こんな頃からヨーロッパの問題がわかっていたんですね。

まず、びっくりしたのは序章で

本来中央銀行は通貨価値の番人であるのにもかかわらず、日本では為替相場の操作をするために市場介入する時、介入の実務を行うのは日本銀行だが、介入に関する意思決定は政府と財務省が行う。

とあります。えっ、そうなの?いつも黒田さんが前面に出てきてますが、その陰に財務省が隠れてるんジャン。ずるーい!という感想を持ってしまいました。

そして

「通貨を膨張させるやり方は、下手くそな国家経営者が第一番目に飛びつくニセ万能薬だ。二番目が戦争である。この両者は、いずれも、つかのまの繁栄をもたらす。そして、永遠の崩壊につながる。ところが、この両者こそ、政治経済的人気取り人間どもの駆け込み寺である。」  アーネスト・ヘミングウェイ (翻訳 浜先生)

もう一番目には飛びついちゃったんですよね。今うまくいってないんですが、二番目には行かないですよね。安倍首相?


そして第5章で語られる アジア通貨危機とリーマンショック。
その頃の日本は、ゼロ金利政策と量的緩和を行っており、国内ではまともな金利を稼げない円が海外に流出し、アジア通貨危機やリーマンショックのお手伝いをしてしまった。

ゼロ金利政策と量的緩和って今のことじゃないの?(今はマイナス金利政策だけど)
浜先生は今のアベノミクスの政策ではまたバブルが起こりクラッシュも起こると心配されているようです。

最後のほうで、 ≪全隣総攻撃から全隣総善隣へ≫ と主張しておられますが、こういうところが私は好きなんですね~。あの厳しい口調の裏には、みんな仲良く平和に暮らしましょうという思いがおありなんですよね~。
きっとアホノミクスの本にはバブルに対する警鐘が鳴らされているんではないかと思います。
  

読めば読むほど、浜先生がFRBのイエレンさんに見えてきてしまいます。2人でお話をしたら結構意気投合するのではないでしょうか?

他人にどう思われようと持論を展開される浜先生。これからも一般向けにご本を出してくださいね~♪



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