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個人年金を作る その14 「華僑流おカネと人生の管理術」 宋文洲 著 [個人年金]


華僑流おカネと人生の管理術

華僑流おカネと人生の管理術

  • 作者: 宋 文洲
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2011/05/20
  • メディア: 単行本


久しぶりに年金の話題
(最近あまりに変化が激しく、ニュースや解説を見るのが精いっぱいで、ここに書ける状態ではありません。相変わらずの運用難)
といっても直接年金とは関係ないのですが、宋さんがよくTVに出ておられるのと華僑のものの考え方を知りたくて読みました。
華僑はチャレンジする これにつきるようです。それがリスク管理になっているという考え方です。
この方は文化大革命の時代を中国で過ごし、土地や資産があるため奪われ虐げられ、文化大革命が終わると手のひらを返したように周りの態度が変わるのを経験されているので、今は良くてもいつどうなるかわからない、国は頼れないという考え方を持っておられます。
事業をすることも投資をすることも生き残ってくためという、ちょっと日本人とは違った感覚です。

しかし「家書」というそれぞれの家に伝わる教えなどはためになりました。それと理財という考え方は年金運用に通じるところがありました。リスクマネジメントの意味合いを持つ理財。分散投資が基本なのと借金は1:0.6まで。(これは宋さんご自身の考え方です。)借金は自己資金が1000万あれば600万までに抑えると、失敗してもやり直せるなど事業をした人ならではの感覚が書いてあります。失敗しないのではなく失敗してもやり直せるようにする。トライ&エラー。これはサラリーマン的な感覚ではないと思います。

家族の国籍を分散させる。これもいつ国を追われるかもしれないという考え方から来るようです。

そして三把刀(サン・バ・ダオ)…三本の刃物。理髪店、裁縫屋、中華料理店。華僑の三大職業で、世界のどこに行ってもハサミか包丁があれば大きな資金がなくても体一つで始められるからだそうです。
そしてコツコツ資金を貯めたら次の展開に移る。最初から斬新なビジネスは始めないのだそうです。


ただひとつ、小さなツッコミを。この中で日本人が運用を嫌うのは子供の頃から「お金は汚いもの」という考え方に接してきたことにある。とありますが、これは大阪ではありえません。お金に関してすごくオープンで、汚いとは思っていません。お金大好きです。これいくらした?なんて会話はしょっちゅうですし、TVの番組内で紹介した商品の値段に関して「高~!」(よく見るのは漫才師のハイヒールのお二人です。)というコメントを平気で言い、局もカットしない。これは東京ではありえないと思います。
またそのうえ私は母方が商売をしているので、家書というほどではないですが、お金の教育は小さい頃からされました。なので宋さん、大阪人とお金の話をしてみてください。すごく華僑の考え方と似ていると思いますよ~。


この本は、もしかしたら会社員を辞めて事業をするかもと思う人の入門書にもいいと思います。
難しい本ではないですし、宋さんがいろいろご自身の失敗談を隠すことなく書いておられて好感を持てます。事業をしない人も一度どうぞ!




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