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映画 万引き家族 観てきました。 [映画]

週末に「万引き家族」を観てきました。
なんかNHKのドキュメントを観た気分。とっても地味な映画です。映画としてどうと訊かれると困るけど、気になる人は観て損する映画ではないと思います。

今日本で問題になっている社会の底辺で起きていることが、この家族を通じていろいろな形で映し出されています。是枝監督はこの映画を通じてそれらをどう思うか、これでいいのかと世に問うているような気がします。

映画の最初の方でベランダに出されている幼い女の子を連れて帰ってきて一緒に生活していくのですが、あの船戸結愛ちゃんもこうして連れ出してもらっていたら死ななくてすんだかもしれないと観ながら思ってしまいました。
その他にも小学校に行ってない男の子、親の期待に沿えなくて外国に行ってることにされている女子高生(年齢的に大学生かも)、夫にDVされて正当防衛で殺してしまった女性、万引きしか教えてあげられない日雇いの男などいろいろワケありな人たちが一緒に住んでいて、年寄りの年金と万引きとで生活しています。血のつながった人は誰一人としていないけどとっても家族している?人達。最後は男の子がその生活をやめたくて警察に捕まったところから、全部ばれてバラバラになってしまいますが…。

血のつながりってなんだろうと思います。特に私は兄のことなどいろいろあったからですが、当時、血のつながりのある人たちより心ある他人の方が私を助けてくれました。なので血は水より濃いなんてこれっぽちも思っていません。

そして先日も書きましたが、子育ては親にしかできないとは思っていません。
親の資格のない、親になれない(普通は不器用ながらも親になっていく)なる気のない人に育てられるより、他人でも親になる気のある人に育てられる方が子供にとってずっといいと思ってるからです。


この場合は色々な事情があって一緒に暮らしているけれど、私は事情はなくても、結婚や親子でない人たちが一緒に暮らしてもいいなあと思っています。
寮生活のようだけど、自分の部屋とみんなが集まれるリビングがあれば気の合う同士が助け合いながら一緒に暮らすのもいいなあと。
人は必ずしも結婚するとは限らないし、といって一人暮らしも孤独で心細いので、いわゆる家族よりはプライベートの部分を大切にできる生活の仕方で同居できないかなあと思っています。

年を取ると一人暮らしになる確率が多くなるけれど、高齢者サービス住宅ではちょっと不自由(それに結構高い)だなあと思ってる人同士が同居できないかなあなんて思っています。お金があったら高級老人ホームがそれにあたるんですけどね。


是枝監督は「そして父になる」で高給取りのエリートサラリーマン家族と平均より所得の低いと思われる家族を対比させていましたが、今度ぜひ高級取りのエリートサラリーマンや上流階級の人たちのこういう部分を描いて欲しいと思います。底辺の人達はニュースになるし社会問題として取り上げられることも多いですが、上流階級の人たちは隠すことができるので表に出ません。でもその中で苦しんでいる人も結構多くいるのではと思うのです。この映画の中で松岡茉優さんの演じる柴田亜紀がそれにあたりますが、あまり深くは描かれてませんでした。でも実の娘がどこにいるかわからなくても平気というのも変だと思いませんか?そんな人たちと一緒に暮らすのも苦痛で、大人になったら出ていってしまいたくなるかな~。

ともかく 万引き家族 気になる人はどうぞご鑑賞くださいませ。







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