伊丹市立美術館 「岡崎京子 戦場のガールズ・ライフ」 展覧会 [美術]
伊丹市立美術館で開かれている 「岡崎京子 戦場のガールズ・ライフ」 展覧会へ行ってきました。
http://artmuseum-itami.jp/jp/category/exhibition/current_exhibition/
私は彼女が活躍した時代には作品を読んでいなくて、読んだのは「ヘルタースケルター」1作のみです。
でもそれはなんと印象深い作品だったことか。いわゆる≪漫画≫では片付かられない深い深い作品でした。
読んだのは蜷川実花さんの映画「ヘルタースケルター」を見たからですが、原作の方がよりディープでした。
http://gottonfactory.blog.so-net.ne.jp/2014-03-24 ←以前の記事
展示の中心は原画で、あとは掲載されていた雑誌がガラスケースの中に展示されていました。
とってもきれいな線で描かれる女性。
この人が活躍したのは1980年代のバブル時代だそうですが、その中でこういう漫画を描くなんて…。
私の頃の漫画といえばベルばらやエースをねらえで、小説でいえば直木賞系エンターテーメント漫画とすれば
、彼女の書く漫画は芥川賞系のように思われます。 ≪女である私って何?≫ って聞こえくるような作品です。
会場に何冊か作品が置いてあったので 「PINK] を読みました。
ワニを飼うために昼間はOL 夜はホテトル嬢をする主人公。そこに継母やその娘、継母の若い愛人が登場し物語を繰り広げてていきますが、こんな内容、集英社の雑誌では掲載無理ですよね。
そして「さくらん」の作者の安野モヨコさんは岡崎京子さんのアシスタントだったそうで、岡崎さんが自動車事故に合った時も駆けつけたそうです。安野さんの作品もそうたくさん読んだわけではないけれど、同じ系統の漫画だなって思います
親友・愛弟子・ファンが語る岡崎京子 桜沢エリカ×安野モヨコ×しまおまほ「岡崎京子展」プレトークイベント
http://manga-style.jp/press/?p=19608
ここではそばで作者を見ていた人たちから普段の岡崎京子さんが語られます。
こんな漫画って他の国にあるんだろうか?日本の漫画ってすごいところまでいってしまったのでは?と感じています。
展覧会はもうすぐ終わってしまうので〈11日(日)まで〉、迷っている方はぜひどうぞ。
美術館周辺にはおいしいパン屋さんやタリーズコーヒーなんかがあって、見終わった後にぶらっとお散歩するのもお勧めですよ~。
(美術館ってそうあって欲しい。兵庫県立美術館って行きずらいし、行っても周辺に面白いお店も少ない。その点この伊丹市立美術館や神戸市立美術館は周辺も楽しくって好きです。)
2016-09-04 20:40
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